Amazonには商品やサービスを紹介して報酬を得るアフィリエイトプログラムが用意されていて、多くのブロガーに利用されています。
Amazon公式のアフィリエイトプログラムは、Amazonアソシエイトというサービス名で、日本ではまだインターネットが普及していなかった1996年に世界で初めてアフィリエイトを開始したサービスとしても知られています。
このAmazonアソシエイトですが、最近は審査で落とされることが多くなっています。
また、2020年3月からは、アソシエイト申込後すぐにアフィリエイトリンクの作成は出来るようになりましたが、180日間の間に3件以上の販売実績を作らないと審査すらしてもらえなくなり、以前に比べて利用のハードルが高くなっています。
ただ、審査に落とされた場合でも、Amazon商品のアフィリエイトを行う方法はあります。
それは、Amazon公式アフィリエイトプログラムのアソシエイトではなく、もしもアフィリエイトなどのASP(広告代理店)を利用する方法です。
Amazonのアフィリエイトが可能なASP
Amazon商品のアフィリエイトが可能なASPは、私が知るだけでも以下の3社あります。
- もしもアフィリエイト
- a8.net
- バリューコマース
A8.netやバリューコマースは、上場企業が運営している大手だけに、既に利用している方も多いことでしょう。
各ASPの報酬率を比較
前述した3社について、Amazon商品カテゴリー毎の報酬率を比較した表が下記になります。
商品カテゴリ | もしもアフィリエイト | a8.net | バリューコマース |
Amazonビデオ(レンタル・購入)、Amazonコイン | 10% | 7.70% | 6.82% |
Kindle本、デジタルミュージックダウンロード、Androidアプリ、食品&飲料、お酒、服、ファッション小物、ジュエリー、シューズ、バッグ、コスメ、Amazonパントリー対象商品 | 8% | 6.10% | 6.82% |
ドラッグストア・ビューティー用品、ペット用品 | 5% | 3.80% | 4.29% |
Kindleデバイス、 Fireデバイス、Fire TV、 Amazon Echo | 4.5% | 3.4% | 6.82% |
DIY用品、産業・研究開発用品、ベビー・マタニティ用品、スポーツ&アウトドア用品、Amazonギフト券 | 4% | 3.00%
Amazonギフト券は報酬対象外 |
3.41%
Amazonギフト券は報酬対象外 |
本、文房具/オフィス用品、おもちゃ、ホビー、キッチン用品/食器、インテリア/家具/寝具、生活雑貨、手芸/画材 | 3% | 2.30% | 2.53% |
CD、DVD、ブルーレイ、ゲーム/PCソフト(含ダウンロード)、カメラ、PC、家電(含 キッチン家電、生活家電、理美容家電など)、カー用品・バイク用品、腕時計、楽器 | 2% | 1.50% | 1.65% |
フィギュア | 0.50% | 0.30% | 0.00% |
この表を見てもらえればわかるように、一番報酬率が高いのが「もしもアフィリエイト」です。
もしもアフィリエイトが他のASPよりも良い点
前述したように、Amazonのアフィリエイトが可能な3社の中で一番条件が良いのがもしもアフィリエイトです。
ただ、もしもアフィリエイトのメリットは報酬率が高いだけではありません。
a8.netとバリューコマースのAmazonアソシエイトプログラムは、プライム会員の無料体験や、Kindle Unlimitedの無料体験などサービスの利用については報酬になりません。
それに対して、もしもアフィリエイトを利用すると、Amazonアソシエイト同様にAmazonプライム会員登録などでも報酬を得ることができます。
具体的な報酬額については、下記のようになっています。
Amazon Prime無料体験の新規登録:500円
Amazon ファミリー無料体験の新規登録:1,000円
Amazon Student無料体験の新規登録:1,000円
Kindle Unlimited 無料体験の新規登録:500円
Amazon Prime Video無料体験の新規登録:500円
Amazon Music Unlimitedの新規登録:500円
Amazonベビーレジストリの新規登録:500円
Audible無料体験の新規登録:1500円
Amazonビジネスの新規登録:3000円
引用元:もしもアフィリエイト
これらは単価が比較的高いので、得られる報酬金額も多くなります。
もしもアフィリエイトとAmazonアソシエイトの違い
ここからは、もしもアフィリエイトとAmazonアソシエイトの違いについて徹底解説していきます。
もしもアフィリエイトがAmazonアソシエイトに対して劣っている点
もしもアフィリエイトでAmazonのアフィリエイトを利用するメリットはたくさんあるのですが、公式のAmazonアソシエイトに対して劣っている点がいくつかあります。
もしもアフィリエイトのAmazonだけだとRinkerプラグインの利用が不便
WordPressでブログをやっている場合、Amazonの商品リンクを作るのにRinkerプラグインを使いたい場合があると思います。
Rinkerプラグインを使うと、Amazonだけでなく楽天やヤフーショッピングへの商品リンクをきれいに並列した形でボタンを並べることが出来ます。
このRinkerプラグインの全ての機能を利用するには、Amazonアソシエイトに合学して承認される必要があります。
Amazonアソシエイトに承認されていない状態でも、下記記事で紹介している方法を利用することでRinkerは使うことが出来ますが、Amazonから商品を検索して、そのまま商品リンクを掲載するという便利な機能は使えません。
また、本を紹介する際に、Kindleのボタンを表示できるのもAmazonアソシエイトに合格してAPIが利用できる人のみとなっています。
noteで使うことが出来ない
文章や写真、イラスト、映像などの作品を配信するウェブサイトのnote。
最近Google検索で上位表示されることが多くなっているので、利用している人や、これから利用しようとしている方もいるのではないでしょうか?
noteでは、基本的にアフィリエイトは出来ないようになっていますが、Amazonのアフィリエイトプログラムは利用できるようになっています。
ただ、Amazonのアフィリエイトは、公式のアソシエイトのみ使えます。
もしもアフィリエイトで提携したAmazonアフィリエイトのリンクは、noteに掲載できません。
Twitterなど一部SNSにリンクを掲載や投稿ができない
Amazonアソシエイトは、Twitterアカウントを登録すればTwitterにAmazonのアフィリエイトリンクを投稿することができます。
一部投稿に関して注意点がありますが、SNSのフォロワーが多い方はAmazonアソシエイトを利用すると収益を上げることができます。
それに対して、もしもアフィリエイトのAmazon商品リンクはTwitterへの投稿は禁止されています。
以前まではTwitterだけでなく、YouTubeなど他のSNSも禁止されていましたが、最近改善されてYouTubeへの掲載はOKになりました。
実際に利用してみると報酬の反映が遅い
私はもしもアフィリエイトとAmazonアソシエイトの両方使っていますが、Amazonアソシエイトでは、昨日の報酬が管理画面ですぐに確認できます。
その一方で、もしもアフィリエイトのAmazon関係の報酬については、3日から4日程度経過しないと管理画面のレポートに反映されません。
そのため、本家Amazonアソシエイトプログラムを利用している人からすると、ちゃんと報酬が発生しているのか不安になる時があります。
もしもアフィリエイトがAmazonアソシエイトよりも優れている点
Amazonアソシエイトに対して劣っている点はありますが、逆にもしもアフィリエイトの方が優れている点もあります。
振込手数料無料で1円から報酬が振り込まれる
Amazonアソシエイトでは、現金での振込を希望する場合、最低でも5000円以上の報酬にならないと、登録した銀行口座に振り込まれません。
報酬をAmazonギフト券での受け取るようにすると、最低支払報酬が500円に引き下げることができますが、当然受け取ったギフト券はAmazonでしか利用できません。
それに対して、もしもアフィリエイトだと、住信SBIネット銀行を振込先銀行口座に登録しておくと、振込手数料も無料で尚且報酬が1円以上あれば振り込まれます。
即ち、1件でも紹介できれば報酬を受け取ることができるのです。
これは大きなメリットの1つです。
a8.netをはじめアフィリエイトのASPでは、報酬の振込に手数料を徴収するところが多いのですが、そういった手数料をとらない点も、もしもアフィリエイトが評価される所以ですね。
成果発生時に随時メールでお知らせしてくれる
公式のAmazonアソシエイトだと、成果が発生しているかどうかは、管理画面にログインしないと確認できません。
それに対して、もしもアフィリエイトだと、成果が発生した翌日以降にメールでお知らせしてくれるので、毎日管理画面にログインする必要がありません。
尚、メールで知らせてくれる内容としては、発生日と成果報酬金額になります。
この報酬発生メールが来るとテンション上がるんですよね。
かんたんリンク作成機能でRinkerを使わずにキレイなAmazon商品リンクを作れる
よくブログなどで、下記のようなAmazon以外に楽天やヤフーショッピングのリンクを掲載した紹介方法を見るかと思います。
これは、カエレバというサービスを利用して作成しています。
ただ、カエレバは、まったくの初心者の方が利用するにはちょっとハードルが高いという難点があります。
これは、楽天やヤフーショッピングのアフィリエイトリンクの暗号のような文字の一部を間違いなくコピーして、カエレバの管理画面で入力する必要があるからです。
それに対して、もしもアフィリエイトが2019年3月26日から同じようなリンクを簡単に作成できる機能を追加しました。
実際に作ったリンクが下記になります。
このリンクは、もしもアフィリエイトの管理画面で商品名などで検索した結果を選択するだけで作成できるようになっています。
Amazonアソシエイトともしもアフィリエイト両方使えるのがベスト
Amazonのアフィリエイトをする上で、ここまで解説してきた内容をまとめると、以下の3点にまとめられます。
- Amazonアソシエイト以外でAmazonのアフィリエイトをやるなら「もしもアフィリエイト」一択
- a8.netとバリューコマースのAmazonアフィリエイトプログラムは、報酬率が劣る上に、プライム会員登録に対する報酬が無い
- もしもアフィリエイトは、Amazonアソシエイトと異なり1件でも成果が出れば報酬が振り込まれるメリットがある
ベストなのは、Amazonアソシエイトプログラムと、もしもアフィリエイト両方でAmazonのアフィリエイトを行えるようになることです。
ただ、Amazonアソシエイトの登録が承認されない場合や申請許可がおりない場合は、まずはもしもアフィリエイトを利用するのがベストだといえます。
以前まで報酬対象外だったAmazonギフト券やAmazon Echoの購入も報酬対象になったことで、もしもアフィリエイトを利用したAmazonアフィリエイトの魅力はより一層高まりました。
そして、もしもアフィリエイトのAmazonで1ヶ月に2件とか定期的に成果が発生するようになったら、Amazonアソシエイトの申し込んでみましょう。
180日間で3件のノルマも達成できることでしょう。