楽ラップとウェルスナビはどっちが良いか併用で感じた違いを比較

楽天証券のロボアドバイザーである楽ラップと、ロボアドバイザーで一番有名なウェルスナビ(WealthNavi)のどっちを利用しようかと迷われている方へ向けて、併用している筆者が両者の違いについて詳細比較してみました。

手数料の比較

実際に利用する上で気になるのが手数料です。

楽ラップの手数料は、固定報酬型と成功報酬型併用の2種類があり、どちらかを選択します。

固定報酬型の手数料は、楽ラップ自体の手数料として年率0.715%がかかり、楽ラップで運用される投資信託の手数料として年率0.2702%がかかりるため合計で最大年率で0.98%の手数料がかかります。

成功報酬型は、固定手数料として0.605%の手数料以外に投資信託の手数料が0.2702%がかかり、これに成功報酬として利益の5.5%分が手数料としてかかります。

即ち、楽ラップの手数料は年間を通じて利益が出ない状態だと成功報酬型を選択した方が手数料は安くなり、利益が出ている状態だと固定報酬型を選択した方が手数料は安くなります

成功報酬型なのに、運用成績が悪くても手数料を年間で0.6%も取るのは悪魔だなと思います。

運用成績が悪い時は手数料を取らないロボアドバイザーはSUSTENがあります。

このように複雑な手数料体型を採用して分かりにくい楽ラップに対して、ウェルスナビの手数料はシンプルで、年率最大で1%の手数料となっています。

更に、ウェルスナビを半年以上運用して、50万円以上を運用していると長期割が適用されます。

長期割が適用される運用金額手数料の割引率
50万円〜200万円未満年率0.01%
200万円以上年率0.02%

長期割は、半年以上運用し、尚且50万円以上運用している場合に適用されます。

割引率は年率で0.01%lから0.02%なので、ウェルスナビの手数料が年率で0.98%から0.99%になります。

なお、ウェルスナビで3000万円以上運用すると手数料は年率0.5%以下となります。

ただ、多くの人にとってウェルスナビで3000万円を運用することは無いと思いますので、これは非現実的だと思います。

ロボアドバイザーの手数料としては楽ラップもウェルスナビも平均的な水準といえます

もしより安い手数料を求めるならば、ウェルスナビと並んで業界最大手の THEO がお勧めです。

運用商品とポートフォリオの比較

楽ラップは、インデックス型の投資信託で運用されるのに対して、ウェルスナビは海外ETFで運用されます。

楽ラップの投資先となる投資信託は、ステート・ストリートたわらノーロードになります。

楽ラップの評判と実際に50万円半年間投資した実績をブログ公開

こういった運用商品よりも楽ラップとウェルスナビの大きな違いはポートフォリオにあります。

楽ラップのポートフォリオは、下記8つで構成されます。

  1. 日本株
  2. 先進国株
  3. 新興国株
  4. 先進国債権
  5. 国内債権
  6. 新興国債権
  7. 国内リート
  8. 先進国リート

これに対してウェルスナビのポートフォリオは以下の6つで構成されます。

  1. 米国株
  2. 日欧株
  3. 新興国株
  4. 米国債権
  5. リート

楽ラップに対してウェルスナビのポートフォリオが異なる点で一番大きいのが、コモディティの金がポートフォリオの含まれている点です。

ウェルスナビのポートフォリオ
ウェルスナビのポートフォリオ

株と債権以外をポートフォリオを含めることで分散効果を高めています。

楽ラップは証券口座からしか引き落としできないダメ仕様

楽ラップの積立は、楽天証券の口座から引き落としが行われます。

銀行口座やクレジットカードからの引き落としには対応していません

そのため、事前に楽天証券に入金しておく必要があります

楽天証券で楽ラップ以外の取引をしている場合は、楽ラップで毎月引き落とされる金額を考慮する必要があり、使い勝手がよくありません。

楽ラップの積立は証券口座への事前入金が必須
楽ラップの積立は証券口座への事前入金が必須

これに対してウェルスナビは、銀行口座から引き落とされるため手間がかかりませんし、残高不足などの余計な事を考える必要がないので楽です。

ココがダメ

楽ラップを使っていた時は、楽天証券の残高不足で積立に失敗するケースがありました。

あわてて、入金処理をしましたが、ウェルスナビではそういった心配や面倒はありません。

積立回数の違い

楽ラップとウェルスナビでは、設定できる積立回数に違いがあります。

楽ラップは、毎月10日から25日どちらか1回で指定金額が引き落とされて積立が行われます。

それに対して、ウェルスナビは毎月最大5日間に分散して積立投資を行うことが出来ます。

ウェルスナビは積立を最大5日間に分散できる
ウェルスナビは積立を最大5日間に分散できる

楽ラップはスマホアプリが無いのでウェルスナビに対して使い勝手が劣る

運用実績に直接関係はありませんが、サービスを利用する上で使い勝手も重要です。

使い勝手の部分で重要なのが、スマホアプリです。

楽ラップは、スマホアプリが無いため運用状況の確認などをいちいち楽天証券のウェブサイトにログインしてアクセスしなければなりません。

それに対して ウェルスナビ は、専用のスマホアプリがあるため運用状況の確認が容易ですし、積立額の変更や出金といった手続きも簡単にできます。

NISAに対応していない

楽ラップは、少額投資非課税制度のNISAに対応していません。

楽ラップに限らず、一方のウェルスナビ新NISAに対応しています。

ロボアドバイザーでNISAを使いたいなら、ウェルスナビ一択です。

-ロボアドバイザー