2020年のジロ・デ・イタリアは、2019年までネット配信していたDAZNではなく、また長年放送していたJスポーツでもなくGCN Japanがネット配信することになりました。
GCN Japanは、スマホ及びタブレットのアプリでジロ・デ・イタリアを始めUCIの自転車ロードレースを見ることが出来ます。
ただ、2020年10月時点ではAmazon Fire TVなどテレビ向けのアプリは無いため自宅の大型テレビでの視聴は一工夫が必要となっています。
DAZNやJスポーツであれば、Amazon Fire TVに専用のアプリが用意されているので、誰でも簡単にテレビで自転車ロードレースを視聴することが出来ますが、残念ながらGCNはまだAmazon向けのアプリは開発中段階のため、2020年のジロ・デ・イタリアはそのままではテレビで視聴することが出来ません。
テレビで見るためにはスマホやタブレットの画面をミラーリング(キャスト)する必要があります。
申し訳ございませんが、現在正式にキャスト対応はアップルTVとクロームキャストのみでFireやスマートTVにはキャストできる場合がありますが、エラー発生する場合もあります。
— GCN Japan (@gcnjapan) October 3, 2020
現在正式に対応しているのは、Apple TVとGoogleのChromecastのみとなっていますが、本記事ではAmazon Fire TV stickを利用してミラーリングする方法について解説します。
なお、後述しますが、iPhone利用者は、Amazon Fire TV stickを使ってGCN配信の自転車レースをテレビで見ることは可能ですが、日本語の実況解説は聞けないので、Apple TVを使うようにしてください。
2020年のジロ・デ・イタリアをテレビで視聴する方法
ここから具体的に2020年のジロ・デ・イタリアをテレビで視聴する方法を解説していきます。
解説の前提として、GCNアプリでジロ・デ・イタリアが視聴できるように5500円の年間パスか月額900円のパスに加入している必要があります。
また、今回はAmazon Fire TV stickを利用した場合の方法を解説します。
iPhone及びiPad利用者向けのテレビ視聴方法
Apple TVではなく、Amazon Fire TV stickを使っている場合、初期状態ではGCNで配信しているレースをテレビで見ることはできません。
Amazon Fire TVとiOSの組み合わせで、GCNで配信されているレースを見るには、下記いずれかのAmazon用アプリが必要となります。
- AirScreen(基本無料)
- AirReceiver(305円の買切り)
ここでは、基本無料で利用できるAirScreenを使った手順について解説します。
まず、Amazon Fire TV stickとiPhoneを同じWiFiネットワークに設定します。
WiFiは、自宅の光回線が良いですが、モバイルWiFiでも可能です。
次に、下記リンクを開いてAirScreenを自分が使っているFire TVへ配信します。
次に、テレビでAmazon Fire TVの画面を開きます。
そうすると、AirScreenがホーム画面に表示されているので、これを選択します。
ようこその画面が表示されたら、今すぐ開始を選択します。
AirScreenのメニュー一覧が表示されるので、開始を選択します。
更にもう一回開始を選択します。
そうすると、Amazon Fire TV側はキャスト接続待ち状態となります。
この状態になったら、iPhoneまたはiPadでコントロールセンターを表示します。
コントロールセンター内に画面ミラーリングがあると思いますので、これをタップし、表示されたデバイス名をタップするとキャストが開始されます。
分からない場合は、下記Appleのヘルプページが参考になります。
画面のミラーリングが成功すると、テレビ画面に自分のiPhoneの画像が表示されるので、この状態でGCNのアプリを開いて自転車ロードレースを再生します。
これでテレビでジロ・デ・イタリアなどのレースが視聴できます。
ココに注意
残念ながら、2020年10月時点ではiPhoneやiPadからAmazon Fire TV stickを利用し、ミラーリングでテレビに映像を映し出した時の実況と解説が英語になってしまいます。
これは、iPhoneのGCNアプリでレースを視聴した時には日本語の実況解説であった場合でも同様で、アプリ上の言語設定を日本語やデバイスに設定しても変わりません。
そのため、GCNが配信する自転車ロードレースを日本語の実況解説付き且つテレビで視聴したい場合は、次に紹介するAndroidを利用する必要があります。
今後、ブラウザ環境で視聴できるようになったり、Amazon Fire TV用アプリが開発されればこの問題は解消されます。
Androidスマホやタブレット利用者向けテレビ視聴方法
Androidのスマホやタブレットを使っている方も、基本的にはiPhoneの場合と同様です。
Amazon Fire TVは、OSがAndroidベースなので元々Androidスマホとの相性は良いです。
iPhoneの時のように、別途Amazon Fire TV用にアプリをインストールする必要はありません。
基本的には、下記の流れを実行することでテレビで視聴することが出来ます。
- Amazon Fire TVとスマホを同じWiFiネットワークに接続します
- Amazon Fire TVでミラーリングをオンにします
- Androidスマホの設定画面でキャストを開始します
- AndroidスマホでGCNアプリを開いて自転車ロードレースを再生し、テレビ画面に映し出されるのを確認します
ミラーリングでスマホやタブレットの画面をテレビに写すには、Amazon Fire TV stickとスマホ・タブレットを同じWiFiネットワーク環境である必要があります。
各設定画面から、接続しているWiFiのネットワーク名を確認し、異なる場合は合わせてください。
ネットワークは、いわゆるモバイルWiFiでも大丈夫ですが、安定して高速通信できる光回線がオススメです。
ネットワークの速度が遅かったり、安定していない環境だと、テレビに映し出された映像がカクカクしたり、止まったりします。
次に、Amazon Fire TVの設定画面でディスプレイとサウンドメニューを選択します。
そして、ディスプレイミラーリングを開始するを選択します。
そうすると、ミラーリングの待機状態となります。
この状態で、Androidスマホまたはタブレットで設定画面を開きます。
接続設定のところにキャストというメニューがあるので、これをタップして、テレビ画面に表示されているデバイス名を選択します。
これでAndroidスマホの画面がテレビに映し出されるので、スマホ側でGCNのアプリを開いて自転車ロードレースを再生すると、テレビ画面でも同様の映像が見れます。
ちなみに、キャストのメニューは、AndroidのOSバージョンや製造メーカによっても表記が異なります。
例えば、ファーウェイのタブレットなんかですとMirrorShareというメニューになっています。
Android 11環境の場合は、別途アプリが必要
私はAndroid11のPixel4を使っているのですが、この環境だとAmazon Fire TVの設定画面でディスプレイミラーリングをオンにしても、Pixelのキャスト画面を開いても、Amazon Fire TVデバイスが見つからず接続出来ませんでした。
この問題は、iPhone版の手順で紹介した有料のAirReceiverアプリを使うことで解決しました。
上記からAmazonのAirReceiverページを開き、配信先に自分のFire TVを選択してアプリを購入します。
購入完了後に、テレビでAmazon Fire TVを開くとAirplay&UPnPと書かれたアイコンがホーム画面に表示されていると思いますので、これを選択します。
AirReceiverアプリが開くと、全般設定が開きます。
ここで、Google Cast機能等にチェックを入れて有効にした状態にして、画面はこのままの状態にします。
次に、Android 11のPixelスマホで設定画面を開き、その中のキャストメニューを開くとAirReceiverのデバイス名が表示されるので、これをタップします。
これで無事テレビでGCNの映像を見ることが出来ました。
ちなみに、AirReceiverは、iOSでの利用目的で使われる事が多いのですがAndroidでも活躍する便利アプリなので買っておいて損は無いですよ。