ミニ株(単元未満株)の手数料比較と積立投資

単元未満の株を購入できるサービスを総称してミニ株といいます。

今回は、そんなミニ株を実際に取引している身として、主に以下の点についてこのブログで解説します。

  1. ミニ株を取引できる証券会社はどこか?
  2. ミニ株を取引する際の手数料はどこが一番安いのか?
  3. ミニ株を自動で積立投資できる証券会社はどこなのか?

ミニ株とは?簡単な概要

通常上場している企業の株は、最低売買単位(単元)が決まっていて、その多くは100株単位となっています。

上場企業の株には最低売買単位が決まっていて多くは100株単位となっている

上場企業の株には最低売買単位が決まっていて多くは100株単位となっている

そして一般的には、最低売買単位以下の株数では取引出来ません。

しかし、それだと例えば上記ソフトバンクのような株だと最低では100万円ほどのお金が必要となってしまいます。

そこで登場するのが今回解説するミニ株です。

ミニ株は、単元未満の株を購入できるサービスを総称してそう呼ばれています。

ミニ株の取引ができる証券会社

単元未満株のミニ株売買をできるネット証券は非常に限られていて、以下の5社しかありません。

  1. SBIネオモバイル証券
  2. auカブコム証券

  3. マネックス証券
  4. SBI証券
  5. LINE証券

楽天証券やSBI証券といった他のネット証券では単元未満株を取引できるミニ株のサービスはありません。

ミニ株の取引手数料を比較

これら5社のミニ株の取引手数料を比較してみました。

証券会社名 ミニ株サービス名 手数料
SBIネオモバイル証券 - 1ヶ月の売買金額が50万円以内なら何度取引しても200円(税込み216円)

毎月200円相当のTポイントが付与されるので実質負担は僅か16円

LINE証券 0.05%(時間外取引は0.5%)
マネックス証券 ワン株 0.5%(最低48円)
SBI証券 S株 0.5%(最低48円)
auカブコム証券 プチ株 0.5%(最低48円)

表を見てもらえれば分かるように、単位未満株の取引ではSBIネオモバイル証券が一番お得です。

SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券は、1ヶ月の売買金額が50万円以内なら何度取引しても手数料は200円で、更に毎月Tポイントが200ポイント付与されます。

因みに、auカブコム証券のプチ株は、積立サービスを利用することで最大50%手数料が安くなります。

手数料は、積立回数を増すごとに割引率が10%ずつ大きくなっていき、6回目以降の積立からは標準手数料の50%割引となります。

積立回数 手数料の割引率 最低手数料
2回目 10% 43円
3回目 20% 38円
4回目 30% 33円
5回目 40% 28円
6回目以降 50% 24円

 

単位未満株の取引では基本リアルタイムで取引できない

単元未満株の取引は、通常の取引とは違って基本的にリアルタイムでの株取引は出来ません。

唯一、 LINE証券 だけがリアルタイム株価での注文が可能となっています。

さらに詳しく

 

証券会社 リアルタイム株価での取引可否
LINE証券 可能
auカブコム証券 不可
マネックス証券 不可
SBI証券 不可
SBIネオモバイル証券 不可

LINE証券以外は、auカブコム証券とSBI証券は、前場の始値・もしくは後場の始値での約定となります。

マネックス証券は、後場の始値での約定となります。

取引できる銘柄数

SBIネオモバイル証券は、東証やJASDAQに上場している銘柄について売買できます。

LINE証券は、取扱銘柄数が他と比べて若干少なく約300銘柄となっています。

 

単元未満株の自動積立投資について

単元未満株の自動積立投資は、マネックス証券とSBI証券では出来ませんが、 SBIネオモバイル証券

auカブコム証券

で可能となっています。

現状手数料を考慮すると、ミニ株の自動積みては SBIネオモバイル証券 を利用するのがベストです。

auカブコム証券でミニ株の積立投資を実践してみた結果

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)のプチ株で単元未満株を毎月積立投資

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)のプチ株で単元未満株を毎月積立投資

auカブコム証券のプレミアム積立(プチ株)を利用し、1年以上に下記2つの個別銘柄を積立買い付けしています。

  1. ソフトバンクG
  2. JR東日本

ソフトバンクGは通常の取引における最低売買単位は100株となっています。

ソフトバンクの株価は1万円前後のため、一般的な取引だとソフトバンク株を購入するには約100万円ほど必要となるため、中々手の届かない存在です。

それが単元未満株の取引サービスを利用することで1株から購入できるので、1万円弱からソフトバンク株を購入できるようになります。

そうやって毎月コツコツ買い付けていった結果、2021年5月23日時点では、ソフトバンク株で約74万円の含み益となっていて、率にすると投資金額に対して67%の利益と良好なパフォーマンスとなっています。

auカブコム証券のプチ株で買い付けた銘柄の投資結果

auカブコム証券のプチ株で買い付けた銘柄の投資結果

いずれの銘柄も、一時的には含み損を抱えていた時期もありましたが、そういった時期でも株価が安いところで、定額買い付けしていたことによるドルコスト平均法効果が出た形です。

尚、単元未満の取引でも配当はちゃんと受け取れるので、私の場合は中部電力から年間で1万円弱の配当も受け取っています。

中部電力からの配当

中部電力からの配当

ミニ株で購入した場合の株主優待について

単元未満の株数で株主優待を得られるところは非常に少なく、私が調べた限りだと単元未満株数で株主優待を得られるところは以下の10社弱です。

  1. 日本電産:自社オルゴール記念館無料入館券
  2. 松風:自社製品の優待価格販売
  3. 山田コンサルティンググループ:山田グループ出版物
  4. 三菱マテリアル:自社製品・サービスを優待価格で提供
  5. 京セラ:グループの製品・サービスを特別提供
  6. リコー:リコーイメージング(株)のカメラ等の製品やリコーエレメックス(株)の時計製品等を特別価格にて購入できる特典
  7. テレビ朝日ホールディングス:収録・本社ビル施設の見学他
  8. テルモ:自社商品を特別価格販売
  9. ジャパンベストレスキューシステム:キッザニアの優待券
  10. サマンサタバサ:優待特別価格販売会へ招待
  11. SBIホールディングス:SBIアラプロモ(株)が販売する健康補助食品(サプリメント)や化粧品を、通常価格から50%割引の優待価格で購入できる割引購入申込券
  12. Oakキャピタル:ハワイリゾートゴルフ場のプレー優待券無料プレーチケット3枚(18万円相当)
  13. NEW ART:割引と割引優待券

その中で個人的に1番使い勝手が良くお得だと感じているのが大手家電量販店で使える割引券です。

詳細は下記記事にて解説しています。

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