ここ数年日本でもフィンテック(金融とIT技術を組み合わせたサービスのこと)の一環としてロボットアドバイザーのサービスがかなり多くなってきました。
日本で初めてロボアドバイザーを始めたのが、エイト証券が提供する「8 now!」ですが、現在ロボアドバイザーの有名なサービスとしては、 ウェルスナビ
と THEO
の2つになります。
この2社を追随する形で楽天証券の楽ラップやマネックス証券のマネラップなどの大手ネット証券も参入して競争が激しくなっています。
ロボアドバイザー18社の手数料を比較
証券会社各社が競い合っているロボアドバイザーサービスにおいて、今回はロボアドバイザーの手数料面に注目して、18社が提供する各ロボアドバイザーの手数料を調査して表にまとめました。
ロボアドバイザーを利用してみたいと思った時にどこが手数料面で安いのか検討するのに有用です。
サービス名 | 運営会社 | 年間手数料 | 最低投資金額 | 運用形態 |
---|---|---|---|---|
ウェルスナビ | ウェルスナビ | 0.9%から1% | 10万円 | 投資一任型 |
THEO | お金のデザイン | 0.65%から1% | 1万円 | 投資一任型 |
楽ラップ | 楽天証券 | 0.99% | 10万円 | 投資一任型 |
マネラップ | マネックス証券 | 0.99% | 1000円 | 投資一任型 |
8 now | エイト証券 | 0.88% | 88ドル | 投資一任型 |
クロエ | エイト証券 | 0.88% | 1万円 | 投資一任型 |
大和ファンドラップオンライン | 大和証券 | 1% | 50万円 | 投資一任型 |
SMART FOLIO | みずほ銀行 | 0.57% | 1000円 | アドバイス型 |
PORTSTAR | 三菱UFJ国債投信 | 0.50% | 提携金融機関によって変わる | アドバイス型 |
Funds Robo | 野村アセットマネージメント | 提携金融機関によって変わる | 提携金融機関によって変わる | アドバイス型 |
ファンドロボ | SBI証券 | 購入投信によって変わる | 購入投信によって変わる | アドバイス型 |
資産の窓口 | 財産ネット | 0.20% | 1万円 | アドバイス型 |
カライス | 東海東京証券 | 0.54% | 1万円 | アドバイス型 |
野村のゴールベース | 野村證券 | 2.38% | 1万円程度 | アドバイス型 |
投信工房 | 松井証券 | 0.37% | 1万円 | アドバイス型 |
とうしの入り口 | 三井住友信託銀行 | 購入投信によって変わる | 購入投信によって変わる | アドバイス型 |
ロボットアドバイザー | 浜銀TT証券 | 購入投信によって変わる | 購入投信によって変わる | アドバイス型 |
fund eye | SMBC日興証券 | 購入投信によって変わる | 購入投信によって変わる | アドバイス型 |
こうして手数料の一覧を見てみると、年間手数料率2%以上という野村證券の手数料の高さが際立ちます。
さすが野村證券様といったところでしょうか。
アドバイス型と投資一任型で異なる手数料
上の表に出てくるアドバイス型のロボアドバイザーは、AIなどのシステムが提案してくれたポートフォリオ案に沿って、自分で投資信託やETFを購入して資産運用を行います。
それに対して、投資一任型のロボアドバイザーは、自分にあったポートフォリオの提案だけでなく、その提案内容にそった金融商品の売買まで含めて自動で全て管理を行います。
このような違いからロボアドバイザーの手数料としては、投資一任型の方が高くなりますが、投資初心者にとっては特に何かする必要が無いので、利用する上で使い方などに困ることは少なく使いやすいといえます。
そんな投資一任型の代表的なロボアドバイザーとしては、 THEO
があります。
投資一任型のロボアドバイザーは殆どが年間手数料1%ですが、THEOが2019年4月から手数料を大幅に引き下げますので、今利用するならTHEOがお勧めだと言えますね。