貯まったdポイントはコード決済サービスのd払いで利用することも出来ますが、今回は今後に備えてdポイント投資を実践してみました。
dポイント投資のはじめ方
dポイントを使って投資を行うには、下記dポイント投資サイトから手続きを行います。
dアカウントにログインして、各種規約を読んで問題なければ同意します。
投資コースを選択
dポイント投資では、THEOを運営するお金のデザイン社が設定したポートフォリオの基準価格に連動する運用となります。
THEO
のように、個人個人の属性や収入に応じたポートフォリアではなく、アクティブコースかバランスコースという2つのパターンから選択する形になっています。
アクティブコースの概要
dポイント投資のアクティブコースは、債券よりも株式に大きく比重を置き、高いリターンを目指すコースです。
「グロース」と「インカム」が80:20の資産配分となります。
バランスコースの概要
dポイント投資のバランスコースは、株式よりも債券にやや比重を置き、安定したリターンを目指すコースです。
「グロース」と「インカム」が45:55の資産配分となります。
それぞれのコースで利用されるファンドは、「グロース」部分が世界の株式を投資対象とする「THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)」で、「インカム」部分は、世界の債券を投資対象とする「THEOインカム・AIファンド(世界の債券中心)」になります。
dポイント投資では、これらファンドの基準価格に連動する形でポイントが増減します。
なお、投資コース自体は、いつでもサイトから変更することが出来ます。
期間・用途限定のdポイントは使えない
投資コースを選択したら、次は投資するdポイント数を決めます。
投資できるdポイント数は100ポイント単位となっていて、d払いのキャンペーンなどで貯まる期間限定や用途限定のポイントは残念ながら使用出来ません。
最初に投資するdポイント数を決めると運用が始まります。
投資に利用するポイントの追加と上限について
今後dポイントが貯まったら、サイト上から随時投資にまわすdポイントの追加を行うことが出来ます。
なお、追加するdポイントの上限は2018年12月16日までは上限がありませんが、12月17日以降は2000ポイントが上限となります。
ただ、THEO+docomoを利用していて、積立投資をしている人は、上限が1万ポイントまで緩和されます。
これでdポイント投資の設定は完了です。
ポイントを利用した運用がはじまります。
運用実績
dポイント投資を2ヶ月間運用した結果は28ポイントのマイナスという状況でした。
一時期はマイナス5%を超えている状況でしたが、相場環境が改善したことでほぼ
プラマイゼロに戻ってきました。
dポイント投資はTHEOと同様に数年間の投資によって成果を得られるもの、数ヶ月程度では成果を実感することは難しいです。
引き出し時のポイント反映までの時間
投資していたdポイントを引き出したい時が来ると思いますが、その時は「引出」というメニューから行うことが出来ます。
引き出しは、一部ポイントだけ引き出すことも出来ますし、運用している全てのポイントを引き出すことも出来ます。
引出しが完了したdポイントは、直ぐに通常利用できるポイントとして反映されます。
dポイント投資を利用するメリット
dポイント投資を利用するメリットですが、有効期限の延長が可能になるという点があります。
dポイントには、48ヶ月という約4年間の有効期限があります。
これを一度dポイント投資に預けて、引き出すことで有効期限を延長することが出来ます。
実際に、引出して確認したところ、引出した月の前月末までにポイントの有効期限が延長されていました。
dポイント投資の後出し投資攻略方法とTHEO+docomoの利用が必須な理由
dポイント投資には後だしじゃんけん的な投資攻略方法が存在します。
この後出し投資攻略法を利用することで、dポイントを増やすことが高い確率で可能となります。
しかし、この攻略方法が広まってきたためか、NTTドコモは2018年12月17日から一日あたりのポイント追加上限を2000ポイントまでと大幅に制限してしまいました。
ただ、ロボアドバイザーのTHEO+docomoの利用者に限っては、一日あたり1万ポイントまで追加できます。
後出しじゃんけん的な攻略方法のやり方
dポイント投資における後だしじゃんけん的な投資攻略方法は、dポイント投資の基準価格が1日1回17時ごろに更新される点と土日祝には増減しない点を利用します。
これが何を意味しているかというと、17時までにdポイント投資で利用されているファンドが投資しているETFの株価を確認することで、株価が上がっていればポイントを追加し、株価が下がっていればポイントを引き出すことで、後出しジャンケン的に投資を行うことができるという点です。
即ち、100%ではありませんが、かなりの確率でポイントを増やすことが出来るというわけです。
この裏技的な後出し投資攻略方法を実践するには、dポイント投資のサイトでアクティブコースを選択します。
なぜアクティブコースを選択するのかというと、「グロース」と「インカム」が80:20の資産配分で運用されるからです。
即ち、80%部分が運用されるTHEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)の中身を分析すれば良いからです。
THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)を構成するETFと株価の確認
THEOグロース・AIファンド(世界の株式中心)は、14銘柄で構成されているのですが、全体の約8割は下記5つのETFで占められています。※2019年1月時点
No | 銘柄名 | 比率 |
1 | バンガード FTSE EUROPE ETF | 20.21% |
2 | バンガード MID-CAP VALUE ETF | 16.92% |
3 | バンガード VALUE ETF | 14.82% |
4 | バンガード FTSE PACIFIC ETF | 13.57% |
5 | ISHARES MSCI JAPAN ETF | 13.02% |
そのため、これら5つのETFの株価がどうなっているか確認することで、後出し攻略が可能となります。
バンガード FTSE EUROPE ETFの株価
バンガード MID-CAP VALUE ETFの株価
バンガード VALUE ETFの株価
バンガード FTSE PACIFIC ETFの株価
ISHARES MSCI JAPAN ETFの株価
これら5つの株価を確認し、トータルでプラスなのかマイナスなのかを計算し、17時までにdポイントを追加するか、引き出すかを決めます。
dポイント投資は、手数料がかかりませんし、ポイントの追加や引出しも即座にできるのでこういった攻略方法が存在できます。
そして、THEO+docomo以外の人は一日あたり2000ポイントまでしか追加出来ないので、THEO+docomoの口座開設をして、一日あたり1万ポイントまで追加できるようにするのは必須といえるわけです。
なお、一日あたりの上限を1万ポイントにするには、THEO+docomoの口座を開設するだけではダメで、積立投資設定を行う必要があります。
dポイント投資を数ヶ月間使ってみた感想
dポイントの使い道に困っている人で、ただ眠らせておくのは無駄だと思っている人にとってはdポイント投資は魅力的だと思います。
そして、制限が加えられたとはいえ裏技的な攻略方法で運用することで、高い確率でdポイントを増やすことも可能な点は現時点で魅力的ですね。