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Kyashが続けるサービスの改悪と改善の歴史を振り返って考察する

Kyashのリアルカード

Kyashのリアルカード

サービス開始当初は、還元率2%で大人気だったKyash。

クレジットカードと組み合わせることで、還元率を3%以上にすることが出来ました。

しかし、そんな大盤振る舞いは終わる物です。

改悪の歴史

2019年に還元率を2%から1%に半減

2019年10月に還元率を半減の1%に改悪すると発表しました。

因みに、2019年9月までは、リアルカードでの決済もバーチャルカードの決済どちらも2%の還元率でした。

決済種別 実店舗での利用した時の還元率 ネットで利用した時の還元率
リアルカード決済 1% 1%
バーチャルカード決済 - 0.5%

因みに、下記記事内でも言及していますが、Kyashの最高財務責任者(CFO)を務める李さんは、雑誌flickの2019年2月号で2%還元は続けていく予定と述べていましたが、それはあっさりと裏切られた形となりましたので、Kyash経営陣の発言は残念ながら信用することはできません。

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ただ、Kyashがそう遠くないうちに2%の還元を止めることは多くの人が想定していたことだと思います。

2%もの還元率を維持していたら、利益を出すのは非常に困難だからです。

QUICPayを利用した時の還元率が一時的に0%に改悪

一時的にですが、QUICPayを利用した時の還元率が0%、即ち現金で支払った時とおなじく還元がまったく無くなりました。

これまでQUICPayにKyashのカードを紐付けて高い還元率を授受してきた方も大勢いることだと思います。

私自身も大いに活用させてもらいました。

元々Kyashカードは国際ブランドとしてVISAを採用しています。

それなのに、JCBのキャッシュレスサービスであるQUICPayが利用できるのは不思議な感じでした。

2020年10月時点ではQUICPayの支払い時ポイント還元は復活しています。

現金キャッシュバックからポイント還元に改悪

従来Kyashを利用すると、翌月以降に2%分がキャッシュバックされる形で還元が行われていました。

それが2019年10月以降はクレジットカードのようにポイントで還元される形となります。

このポイントは、Kyashポイントと呼ばれることになります。

ポイント還元だと、いちいちポイントを交換する手間が発生するため、使い勝手の面でも改悪が行われたといっていいでしょう。

 

キャッシュバック方式からポイント還元方式に変更した理由は分かりません。

今後、他のポイントサービスとの交換サービスを開始するのかもしれませんね。

ただ10月時点でKyashポイントは、1ポイント1円としてKyashの残高にチャージできることしか出来ません。

クレジットカード入金分が送金不可は法律対応で致し方ない

Kyashにクレジットカードで入金したお金を、家族や友人など他のKyash利用者へ送金するサービスが廃止されました。

これは資金決済法で禁じられているプリペイドカードの現金化を防ぐためです

これまでは事実上クレジットカードを使った現金化が出来る状態だったので、然るべき機関から指摘が入ったのだと思います。

なお、2020年に日本に上陸したRevolutカードも当初は、クレジットカードからチャージしたお金を送金できましたが、日本の法律を遵守する形で2020年11月9日以降はクレジットカード入金分については送金出来なくなっています。

Revolutカードもクレカ等からの入金分は送金不可

Revolutカードもクレカ等からの入金分は送金不可

 

クレジットカードによる事前入金サービスが廃止

Kyashカードに、クレジットカードから指定した金額を事前に入金するサービスが廃止されます。

今後は、Kyashカードで決済した時に残高が不足した時に自動でクレジットカードからチャージされるサービスだけが残ります

クレジットカードは、一定金額を使うとポイント還元率が高くなるサービスがあります。

また、キャンペーンなどでクレジットカードを使うケースにおいて、物を買わずにKyashカードへチャージすることでクレジットカードの利用と見なされてキャンペーン対象にすることが出来ます

しかしこの改悪によってそういった便利な使い方は出来なくなります。

クレジットカード入金によるポイント還元の上限を改悪

ポイント還元の上限は一ヶ月あたり1200ポイントと変わりませんが、クレジットカードで入金した残高に対するポイント還元は一月あたり500ポイントまでと改悪されます。

Kyashのポイント還元がまた改悪

Kyashのポイント還元がまた改悪

Kyashのメリットがクレジットカードとの組み合わせによるポイントの2重3重取りですが、そのメリットが少し失われます。

出典:ポイント還元上限の変更

おそらく今後この上限は更に厳しくなっていくものと想像されます。

改悪だけでなく改善点もある

本人認証の3Dセキュアに対応

Kyashカードは、プリペイドカードとしては非常に珍しく3Dセキュアに対応して本人認証が可能となりました

プリペイドカードの殆どは本人認証に対応していないため、昨今のセキュリティ強化状況において使えないサービスが多くある状況です。

この改善によってKyashカードを色んなサービスで使えるようになります。

例えば、宝くじの公式サイトでは、これまで使うことが出来ませんでしたが、本人認証サービスに対応によって決済に利用することが可能となりました。

銀行口座からの入金に対して年利1%の利息を還元

Kyashは2020年12月からクレジットカードではなく銀行口座から入金した残高に対して年利1%の利息を付与します。

2020年12月8日(火)に配信するバージョン8.0.0より、銀行口座などから入金した残高(*1)に対して、年利1%の「残高利息」を毎月付与するサービスを開始いたします。

ただ、年利で1%なので、決済時に1%還元される内容に比べると大したことはありません。

勿論銀行預金よりは良い金利ではあるので、これでどれだけ余っている銀行預金がKyashに流れるのかは注目です。

サービスの改悪はどこまで続くのか?

Kyashのサービス改悪が跡を絶たない状況ですが、これはいつまで続くのでしょうか?

これはKyashのビジネスが利益を挙げられる状況になるまで続きます。

Kyashにクレジットカードでチャージされると、それだけKyashは損失を膨らませることになります。

これまではKyashの知名度を上げるための先行投資として、クレジットカードによるチャージについても寛容でしたが、ここ最近のサービス改悪にあるようにクレジットカードによるチャージは今後更に劣化すると考えるのが妥当です。

利益を上げるには、銀行口座から入金してもらい、それを決済する人が増える必要があります。

残高に対して年利で1%の金利を付与するサービスを開始するのも、そういった動きから来ています。

ポイ活ユーザにとっては、今後もKyashに対して失望することが多くなることでしょう。

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