
「LINE Payカード」での利用代金100円あたり2ポイントのLINEポイントが付与される特典を2018年5月31日をもって終了することをLINEが発表しました。
【LINE Pay】利用特典変更とリニューアルのお知らせ : LINE公式ブログ
2%という非常に高い還元率が人気だった「LINE Payカード」。
ここ数年ポイント還元率の高いクレジットカードが相次いで廃止となるなかで、プリペイドカードでありながら2%の還元率を実現していた「LINE Payカード」もついに終止符が打たれます。
2%の還元率を終了する理由
LINEがブログで公表した内容を読むと、「LINE Payカード」での支払いよりも、中国などアジアで浸透しているQRコード支払いなどカードレスでの支払いの方に力を入れていくことを感じ取れます。
確かにそれも理由の一つではあるとは思いますが、そもそも2%という高いポイント還元率を設定していたのは、「LINE Pay」の利用者を獲得するための先行投資であり、その先行投資期間が終わったということなのでしょう。
「LINE Pay」はここ数年赤字で、そろそろ利益を出せるようにする必要があるのですが、昨今リボ払いなどの手数料収入がプリペイドカードよりもあるクレジットカードでさえ、還元率の悪化が相次いでいるのですから、2%の還元率を維持できないことは誰が見ても明らかでした。
還元率は改悪も「LINE Pay」カードは引き続き利用可能
「LINE Pay」のポイント還元率は大幅に改悪されてしまいますが、「LINE Payカード」での支払いは引き続きできます。
しかし、2%還元ではなくなってしまうので、今後の利用頻度は少なくなりそうです。
プリペイドカードで還元率2%のカードが新登場
「LINE Pay」の還元率が2%から最悪0%へと改悪されたのを狙ってか、新たにプリペイドカードで還元率が2%のカードが誕生しました。
個人間の送金サービスを行ってきたKyashが、新たにVISAプリペイドカードを発行し、利用額に対して2%を還元するということを発表したのです。
このタイミングでの発表はまさに「LINE Pay」を意識したものでしょう。
「LINE Pay」カードがJCBブランドだったのに対して、KyashのプリペイドカードはVISAブランドなので、使えるお店も多くなります。
2%という還元率の高さは、「LINE Pay」の時と同様に先行投資の一種でKyashの利用者を獲得するための広告宣伝費的な意味あいが強いと思われますが、利用者の立場としては還元率が高いプリペイドカードが登場するのは嬉しい限りです。
「LINE Pay」同様いずれ2%という還元率は終わりを迎えることでしょうが、本人確認も不要ですから、利用できるうちに利用しておきたいところです。