WantedlyがDMCAを悪用してネット上から仲さんに関する悪評を削除か

google仲暁子さんの画像検索結果

東証マザーズへのIPO(株式の上場)が承認されたばかりのフェイスブックを利用したインターネット人材獲得仲介企業のWantedly(ウォンテッドリー株式会社)周辺で8月24日の夜からなにやら不穏な動きが出ています。

www.wantedly.com

目次

Wantedlyに対する批判記事とツイートがネット上から削除

どんな動きが出てきているのかというと、Wantedlyに関する批判を行った記事がGoogleの検索結果から削除されたり、その記事をTwitterでツイートした内容がTwitter上から削除され出したのです

私のツイートも勝手に削除されていました。明らかに、DMCA申請を悪用した悪評ツイートの削除ですね。ツイートそのものにウォンテッドリー関係の著作権侵害が全くないのは明らか(添付は削除前と削除後)。@tsuj https://t.co/dcX2t3zioK pic.twitter.com/JduqUMn4M6

— 渡邉正裕 (@masa_mynews) 2017年8月24日

Googleの検索結果から削除された記事はこちらになります。

Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察

当たり前ですが、Googleの検索結果に表示されなくなっただけで、記事自体は存在します。

しかし、Googleの検索結果に表示されないということは、本記事のように該当記事へのリンクや、もしくは直接URLをブラウザに叩き込んでアクセスするしか流入経路はなくなるわけです。

なぜGoogle検索結果から削除されたのか?

「Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察」という記事がGoogleの検索結果から削除された理由は、DMCA申請によるものになります。

DMCAとは、アメリカのデジタルミレニアム著作権法のことで、著作権違反の記事や画像などがネット上に拡散されるのを防ぐための法律になります。

そして、アメリカの企業であるGoogleやTwitterはDMCA申請に応じて、著作権違反のあるコンテンツやツイートを削除することがあります。

Googleの検索を行っていて下記表示を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

WantedlyのDMCA申請による記事削除

ネット上の著作権違反は重要な問題で、ブログ記事や写真など各種オリジナルコンテンツがNAVERまとめにコピーされてしまう問題とも関連してきます。

しかし、このDMCA申請を悪用して、自分や自社に都合の悪いコンテンツをネット上から抹殺しようとする動きもあります

今回のWantedlyに関する問題も、これにあたりるのではないかと推測できるわけです。

Wantedly社によるDMCA申請の内容

Googleに対するDMCA申請の内容は、第三者も確認することが出来ます。

そして今回Googleの検索結果から削除されたWantedlyに関する記事について、DMCA申請された内容は、下記ページ(英語)で確認出来ます。

申請内容としては、下記枠で囲ったWantedlyの創業者で代表である仲暁子さんの画像について、著作権は会社が保有しているということを訴えています。

Wantedly仲暁子さんの画像検索結果

批判記事を狙い撃ちしてDMCA申請を行っている

Wantedly社が行っているDMCA申請の一覧は、下記ページで確認できるのですが、Google検索については、「Wantedly(ウォンテッドリー)のIPOがいろいろ凄いので考察」という記事だけを狙いうちして申請されています。

また、Twitterについも上記記事についてツイートしたものに対して申請されています。

https://www.lumendatabase.org/notices/search?sort_by=date_received+desc&term=wantedly&utf8=%E2%9C%93

結局、問題なのか?問題ではないのか?

仲暁子さんの該当画像については、Wantedly社に著作権があるわけで著作権侵害とされても問題ないように感じます。

ただ、画像だけの問題であれば、DMCA申請を行う前に問題となっている記事を掲載しているサイトの管理企業・人に画像の削除申請をすべきで、記事全体を抹消しようとする行為は問題だと思います。

また、女性最年少上場に加えて、Facebook、ゴールドマン・サックス勤務といったキャリア、そしてその美貌から仲暁子さんに関する画像は、ネット上に多く存在するわけで、その中から批判記事に狙いを絞ってネット上から抹消しようとする行為については、ネット企業としての信頼性を損ねる行為だとも思います。

もし弁護士を立てて名誉毀損などで訴えたのでしたら正しい企業の対応と思いもしますし私は何も文句は無かったですが、悪評隠蔽目的でインターネットの抜け道もしくは脆弱性とも言えるDMCA申請を使うのは、ネットで活動する企業の行うことではないと考えます。早々の説明と取り下げを行うべきかと。

— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2017年8月24日

社長が7割持ってようが、COOと揉めようが、社員にストックオプション付けなくても全然問題ない。けどDMCAで対策するのはネット企業としては最低のやり方。 https://t.co/xlEoV67jmJ

— a_kawamata (@atsuk200) 2017年8月24日

ましてや上場を控えている企業が行う行為としてはどうなんでしょうか?

これまでは非公開企業だったわけですが、上場すれば、株主総会などで一般の株主からの問題追求も増えてきます。

今まで以上に多方面から批判に晒されることになるわけで、今回の対応を見ていると上場ゴールすら果たせないのではないかと心配になってしまいます。

Wantedly社による見解コメント(公式)

Wantedly社が今回の件について、公式HP上にてコメントを出しました。

コメントの内容は以下の通りです。

Wantedly社による見解コメント

この度、当社が著作権侵害による削除申請を行った件に関しまして、ご説明申し上げます。 一部ブログ記事で利用されていた画像に関しまして、有識者に意見をいただきながら社内で協議した結果、 当社が著作権を有する画像の無断使用はやめていただきたいとの判断に至りました。 当社からGoogle、Twitterに著作権侵害による削除申請を行った次第です。

本ブログをはじめ各種メディアやブログなどで問題点として挙げられている、特定の批判記事を狙ってネット上からアクセス困難にした処置については、一切触れられていません。

これでは、より一層世の中からの批判にさらされてしまいます。

なぜ、特定の記事のみに対して著作権侵害による削除申請を行ったのか?そして、画像に関する著作権問題なのであれば、記事全体をネット上から抹殺するような行為をしたのか?

仕組みを悪用し、自社に都合の悪いコンテンツをインターネット上から消し去ろうとする卑劣な行為についてWantedly社とその代表である仲さんの説明責任が果たされていません

20170825093301

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